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2014/11/01

近年、リウマチ患者でも普通の生活ができるといわれていますが、治療目標はどのように変化しているのでしょう。 2014年10月

最近、T2Tという言葉を耳にされた患者さんも多いかと思います。T2TとはTreat to Treat、すなわちリウマチという病気の強弱だけでなく、それぞれの患者さんの生活、社会的背景、将来像などを勘案し、最適な目標に向けた治療をつくり上げていきましょうという概念です。目標設定の項目には、リウマチを進ませないという医学的所見とご本人の痛みなどの自覚症状はもちろんですが、社会に対するあり方・貢献も重要視されるようになりました。近年の目覚ましい薬物治療の進歩はリウマチが“治る”可能性のある疾患となったばかりでなく、勉学にいそしみ、仕事をし、家庭を営む。つまり普通のQuality of Life(生活の質)を保てる疾患へと変遷してきたことを表しています。